よりそう・はぐくむ・はばたく
明るく楽しく生きるお手伝いをしています
細井晴代です。
広汎性発達障害と診断されていたS君は
「J」が大好きでした。
そして、全く反応がないわけではないのですが
マイペースな子でした。
かわいかったのが、何か課題をするときには
「J?」と言ってうれしそうに書くのです。
こだわりなのですが、これは自分をいやしたり
なんとか楽しもうと思って行っていることなので受け入れました。
とってもかわいらしいS君でしたが、
わりとこだわりは強く、普段の生活でそのこだわりは発揮されていました。
その1つが、「お迎えの時間」です。
母「4時に迎えに来るね!」
実際のお迎えは4時10分くらいだった・・・
S君は怒りに燃える~
という感じだったそうです。
自分の予定からずれると、怒れるんですよね。
なので、S君には普段のセッションから
「変わるかもね」
「こうすると、面白いかも」→「面白いでしょ~!(結果を変える)」
「言葉の意味には幅があるよね~」
なんていう支援をしていきました。
ちなみに、これは学習もそうですが、
とりわけ自信は身体・実行に宿るので
身体を使ったムーブメント教育の中でとくに行いました。
そして目の動き、視野が狭いとこだわりがちになるので
ビジョントレーニングも行い、思考の柔軟性を高めていきました。
すると、だんだん柔軟性、臨機応変に対応する力を得ていき
園での生活は難なく遅れるようになりました。
そして卒業になったわけです。
その後、小学校での様子をお聞きすると
お友達はなかなかできないようでしたが
一人でボールを蹴って遊び(孤独を楽しめる)
でも、蹴り返してくれたらお礼を言い、
誘ってもらったら一緒に遊んでいるようです。
とてもいいですよね!
安心。
子どもの世界に対する考え方や意識を変えると
かなり子ども自身が適応しやすくなるんだなと感じた事例でした。