2026.09.28
「また、かんしゃく……」
何度言っても同じことをする。
思い通りにならないと、大声で泣く。
物を投げる。
叩く。
なかなか気持ちを切り替えられない。
毎日のように続くと、
「もっと厳しくした方がいいのかな」
「甘やかしてしまったのかな」
「私の対応が悪いのかな」
と悩んでしまう保護者の方も少なくありません。
でも私は、かんしゃくを見たとき、最初から「どう止めるか」を考えません。
まず考えるのは、
「なぜ、この子はかんしゃくになっているのだろう?」
ということです。
同じように泣いたり、怒ったり、暴れたりしていても、その背景は一人ひとり違うからです。
例えば、こんなことがあります。
「これがほしい」
「嫌だ」
「手伝って」
「もうやめたい」
そんな気持ちはあっても、それをうまく言葉や行動で伝えられない子がいます。
伝わらない。
分かってもらえない。
その結果、泣く、怒る、叩くといった行動になることがあります。
この場合に必要なのは、ただ「怒らないようにする」ことではありません。
本人が使える伝え方を増やすことが必要になります。
予定が変わった。
遊びを突然終わらされた。
知らない場所へ行く。
大人にとっては小さな変化でも、見通しを持つことが苦手な子にとっては、大きな不安になることがあります。
この場合は、
「あと5分で終わり」
「これをしたら次は○○」
など、先の見通しを分かりやすくすることで落ち着くことがあります。
楽しいことをやめる。
負けた。
欲しかったものが手に入らなかった。
こうした場面で、気持ちを切り替えること自体が難しい子もいます。
大人から見ると、
「もう終わったことでしょう」
と思うかもしれません。
でも本人は、その気持ちから抜け出せないことがあります。
必要なのは、気合いや我慢だけではなく、
気持ちを切り替える経験を少しずつ積んでいくことです。
泣いたらもらえた。
怒ったら大人が動いてくれた。
そうした経験が積み重なると、本人に悪気がなくても、
「こうすると伝わる」
という学習が起こることがあります。
その場合は、
「ちょうだい」
「手伝って」
「休みたい」
など、別の方法で要求を伝える練習が必要になります。
眠い。
疲れている。
音や人が多い。
課題が難しすぎる。
予定が詰まりすぎている。
本人の中で、すでに余裕がなくなっていることもあります。
この場合、叱り方を変えるだけでは解決しません。
環境や課題そのものを調整する必要があります。
かんしゃくが起きると、どうしても
「泣かせない方法」
「暴れない方法」
「その場を早く収める方法」
を探したくなります。
でも、本当に必要なのは、
その子がなぜ、その行動をしているのかを理解すること。
原因が違えば、対応も変わります。
クローバーに通い始めた頃、大きなかんしゃくが続いていたお子さんがいました。
私たちは、単に「かんしゃくを止める」ことを目標にはしませんでした。
うまく伝えられないのか。
見通しが持てないのか。
切り替えが難しいのか。
その子を見ながら、一つずつ考えました。
そして、
伝える。
待つ。
切り替える。
助けを求める。
そんな力を少しずつ練習していきました。
約1年後、保護者の方から、
「そういえば最近、かんしゃくしていません」
という言葉が出ました。
子どもだけが変わったのではありません。
周りの大人も、
「この子は、なぜ今こうなっているんだろう?」
と考えられるようになっていきました。
ここまで読んで、
「うちの子は、どれなんだろう?」
と思った方もいるかもしれません。
実際には、
一つだけが原因ではなく、いくつもの要因が重なっていることもあります。
そして、同じ年齢、同じ診断名でも、必要な支援は同じではありません。
だからクローバーでは、
「一般的にはこうです」
だけではなく、
その子自身を見て、その子に合う方法を考えること
を大切にしています。
こんなことで困っていませんか?
・毎日のようにかんしゃくがある
・叩く、噛む、物を投げることがある
・切り替えがとても苦手
・何度言っても同じことを繰り返す
・どう対応すればいいのか分からない
・親子ともに疲れている
対応方法を探す前に、
「なぜ、この子はそうするのか」
を一緒に整理してみませんか。
クローバーでは、お子さんの行動や発達の様子を整理し、ご家庭でできる具体的な対応を一緒に考える「アセスメント&アドバイス」を行っています。
【わが子のかんしゃくの背景を整理する】;アセスメント&アドバイス
発達支援教室クローバー