支援事例

かんしゃく・感情コントロールの変化

床に転がる。叫ぶ。物を投げる。

気に入らないことがあると、突然スイッチが入ったように子どもが崩れる。

周りの目が刺さる。自分の心臓がバクバクする。

「しつけがなってない」「親は何してるの」——誰にも言えない。誰もわかってくれない。

一人で抱えていませんか?

社会は「お母さんが頑張って」と言うだけ。誰も手を差し伸べないくせに、責めるのは母親ばかり。

でも、かんしゃくは、しつけの問題じゃない。

ここに、9つの変化のストーリーがあります。

あなたのお子さんと似たタイプを見つけて、「うちの子も変われるかもしれない」と思えたら、それでいい。

一人にしない。一緒に背負う。

それが、私の支援です。

タイプ①:怖がりで泣き叫ぶタイプ

A君(小1→小3)|2年で笑いに変えられる子に

お母さんの不安

「すぐに怒って泣き叫ぶ息子。この先どうなるのか…」

怖がりで、新しいことに挑戦できない。ちょっとしたことでかんしゃくを起こして泣き叫ぶ。

周りは「甘やかしすぎじゃない?」と言う。でも、どうすればいいかわからない。

支援の内容

ただ、ただ健全な関係で接しました。

人間対人間として、遊びながら楽しく向かい合いました。

説教しない。叱らない。ただ、一緒に楽しむ。

それだけでした。

変化の道のり

■ 開始時(小1)

  • すぐ怒り泣き叫ぶ、かんしゃくで困っていた
  • 怖がりで挑戦できない
  • 新しいことを避ける

■ 6か月後

  • 徐々に落ち着いてきた
  • 色々なことに挑戦できるようになってきた
  • まだ泣くこともあるが、頻度が減った

■ 1年後

  • かなり改善
  • 笑いながら聞き流せることが増えてきた
  • からかわれても、笑って返せることが出てきた

■ 2年後(小3・卒業時)

  • かんしゃくが完全になくなった
  • からかわれても笑いに変えられるメンタルが育った
  • つっこみもできる、冗談も通じる
  • 「ちょっと変わった普通の子」に成長

お母さんの声

「長い間大変お世話になりました。怖がりだった息子は色々なことに挑戦できるようになりました。すぐ怒り泣き叫んでいた息子は今では笑いながら聞き流すことができるようになりました。家族以外の方に理解して受け入れて向き合っていただいたおかげで人が好きな明るい男の子に成長できたと思います。先生との出会いに親子ともども感謝しております。ありがとうございました。」


タイプ②:暴言・暴力が激しいタイプ

Y君(小1)|6か月で暴言・暴力が消えた

お母さんの不安

「気に入らないと暴言を吐いて、叩いて、物を投げる」

幼稚園の頃から続いている。奇声を上げることもある。

「絶対できない」と言って、何にも挑戦しようとしない。

このままでは、学校でトラブルになる。友達もできない。

周りは「もっと厳しくしつけないと」と言う。でも、厳しくすると余計にひどくなる。

どうすればいいの?

支援の内容

ビジョントレーニング(視覚機能の発達促進)と体幹トレーニングで、身体の土台を整えました。

そして、できた感を育てる支援で、自己効力感を育てていきました。

「できる」を少しずつ積み重ねる。褒める。認める。

叱らない。責めない。ただ、できたことを一緒に喜ぶ。

変化の道のり

■ 開始時

  • 気に入らないと暴言・暴力
  • 奇声、投げやり
  • 物を投げる
  • 「絶対できない」と嫌がる

■ 1か月後

  • 怒りながらも、少しずつ達成できるようになった
  • 奇声や暴言はまだある
  • モノを投げることもまだある
  • 形の認識が少し上がり、目の動きが少し良くなった

■ 3か月後

  • 怒るが、達成できるようになった
  • 暴力、物を投げるのは治まってきた
  • 怒った時の暴言はまだある
  • 「ドンマイ」を嫌がる(失敗への思い込みがある)
  • 最後までできるようになってきた
  • 「絶対できない」と嫌がったお手玉の練習を自発的にするようになった

■ 6か月後

  • 暴言がなくなった
  • 深呼吸をしながら続けられる
  • ドンマイも受け入れられるようになった
  • モノを投げない(投げる真似だけ)
  • 「今度こそ」と前向きに挑戦できる
  • 「絶対できない」と言っていたお手玉を「きっとできる」と言うように

その後の成長

  • 危ない怒りではなくなった
  • どんなことを言ってもキレなくなった
  • 空手も上手になった
  • 粘り強く考えられるようになった

支援のポイント

お母さんには「家で暴言が出たときは、私メッセージで伝える」ことをお勧めしました。

「『うるせー』って言われると、お母さん心配だよ」と本音を伝える。

それだけで、だんだん治っていきます。


タイプ③:母子分離困難・不登校タイプ

M君(小3)|5か月で学校復帰・かんしゃく消失

お母さんの不安

「学校に入れない。母親と離れられない。かんしゃくがひどい」

通学団で登校できず、学校に入ることすらできない。

挨拶もできずに隠れてしまう。

困ったことがあると寝て逃げる。

学校の先生からは「お母さんがもっと突き放さないと」と言われる。

でも、突き放したら余計に荒れる。どうすればいいの?

支援の内容

母子分離を段階的に促進しながら、母子関係の質を改善していきました。

母親に「共感」と「上機嫌」を基本にサポートしてもらいました。

無理やり離すのではなく、「一緒にいたい」という甘えを受け止めながら、少しずつ離れる練習をしました。

そして、「寝て逃げる」という回避行動には、「寝るのやめて」と伝え、困難に向き合う力を育てていきました。

変化の道のり

■ 開始時

  • 母子分離できない
  • 通学団で登校できない、学校に入れない
  • かんしゃくがひどい
  • 挨拶できずに隠れる
  • 困ると寝て逃げる

■ 3か月後

  • 少し母子分離できてきた
  • 隠れるが、挨拶ができるようになった
  • 先生とやりとりもできるようになった

■ 4か月後

  • 通学団で登校できるようになった
  • 学校で楽しく過ごせるようになった
  • お友達の家に一人で遊びに行けるようになった
  • 公園で友達と遊べるようになった
  • かんしゃくの後「寝る」という回避技を使うことが発覚
  • 教室ではかんしゃくはないが、困ったあと寝ようとしていた

■ 5か月後

  • 教室ではかんしゃくがなくなった
  • 困ったあとも寝ないようになった
  • 意見も言えるようになった
  • 嫌なことにも適応している

その後の成長

去年は怖くて参加できなかったスポーツキャンプに、今年は平気で参加できた。

母親も「まさか行けると思わなかった」と驚いていました。

文句も言えるようになり、意見を言えるようになった。

冗談も通じるようになり、じゃれあえるようになった。

朝も自力で起きて、遅刻せずに登校できている。

支援のポイント

母子分離を強制的にさせ、母を楽にし、母子の甘えを育てる方策に出ました。

「ほかごとをして待つ」のではなく、困ったときに「寝るのやめて」と伝える。

それが、寝て逃げる癖を治すきっかけになりました。


タイプ④:言葉が少なくパニックになるタイプ

T君(3歳)|5か月でパニック→「怒っている」表現へ

お母さんの不安

「嫌を表せないから、かんしゃくがひどい」

言葉はオウム返しばかり。

言われれば挨拶やお願いはできるけど、自分からは言えない。

気に入らないことがあると、かんしゃくを起こして、物を投げる。

「どうやって気持ちを伝えさせたらいいの?」

支援の内容

ことばの実況中継で、本人の動きや気持ちを言語化していきました。

「やって」から始め、サインと言葉を同時に教えていきました。

そして、困ったときの対処法として:

  • 「やって」としつこく何度もしてきたら、断る
  • 断られる経験も大事
  • 気持ちを示すのが大事
  • お互いがご機嫌でいることが大事

かんしゃくを起こして物を投げたら、放っておく。リモコンを投げたら使えないとする。

叩いてきたら、ギューッと抱きしめて叩けなくして、「つらいよね、悲しいよね、悔しいよね」と代弁する。

変化の道のり

■ 開始時

  • 言葉はオウム返し
  • 素直な子だが、嫌を表せないからかんしゃくがひどい
  • 気持ちを伝える手段がない

■ 1か月後

  • 「やって」を覚え、サインから言葉が伴うようになった
  • 家で練習してマスター
  • やってを多用するようになった(なんでもやってで済ませようとする)

■ 3か月後

  • よく笑うようになった
  • 自発的にお願いするようになった
  • プログラムにも対応してくれる
  • 嬉しくて奇声を発するようになった(親は奇声を嫌な気持ちだけの時と思っていた)

■ 4か月後

  • 「やって」を完全マスター
  • 「かして」「やめて」も使えるようになった
  • 怒り方はまだ変わらないが、ものを投げるのが減った
  • 言葉の理解が伸びたと言語療法士に言われた

■ 5か月後

  • かんしゃくの質が変化した
  • パニック→「怒っている」という表現へ
  • 甘えが育っているので二次障害なし
  • 慰めると落ち着けるようになった

その後の成長(継続中)

  • こだわりは少し落ち着いた
  • 「やって」「かして」「やめて」がとても上手に言えるようになった
  • 色々な言葉も、すぐに導入できるようになった
  • 「あたった」「おろして」「一緒にして」など、言葉がどんどん増えている
  • 「待つ」という概念を理解したら、怒らなくなった
  • 叩く威力もほぼなくなった

支援のポイント

「お母さんに叩きに行く」のは、八つ当たりではなく、お母さんに気持ちをわかってほしいという表現です。

つらいよ、悲しいよ、悔しいよ、を一生懸命に言っている。

そのパワーが叩くになっているから、受け止めて言語化してあげる。

噛む子のように、抱きしめて叩けなくして代弁する。

それが、かんしゃくを落ち着かせる方法です。


タイプ⑤:言葉がなく暴力で表現するタイプ

S君(小3)|3年で暴力をコントロールできる子に

お母さんの不安

「噛む、叩く、がひどい。言葉がない」

気に入らないことがあると、すぐに噛みつく、叩く。

言葉がないから、感情を暴力でしか表現できない。

「このままでは、誰も近づいてくれなくなる」

放課後デイでも叩いてしまう。どこに行っても問題を起こす。

周りは「もっと厳しく叱らないと」と言う。でも、叱っても変わらない。

支援の内容

サインから始めました。

「やって」「ありがとう」「やめて」をサインで教え、そこから言葉を乗せていきました。

言葉で伝える手段を増やすこと。それが暴力を減らす道です。

そして、困ったときに「怖いから離れます」と分かりやすく距離を取る方法を教えました。

押さえつけるのではなく、気持ちの言葉を教えていく。

「つらい」「悲しい」「悔しい」——感情を言葉にする練習をしていきました。

変化の道のり

■ 開始時(幼稚園時代から)

  • 暴力(噛む・叩く)がひどい
  • 言葉がない
  • 感情を暴力でしか表現できない

■ 1か月後

  • サインを習得した
  • 暴力の頻度がやや減少
  • 自発的にサインを使うのには4か月かかった

■ 4か月後

  • 「やって」と発語できるようになった
  • 言葉で伝える手段を獲得
  • 「ありがとう」「やめて」も教えていった

■ 1年後

  • 2語文を話すようになった
  • だいぶ暴力は減ってきた(ゼロではない)
  • 放課後デイでは叩くことがまだある

■ 3年後(小6)

  • 3語文をぺらぺら話す
  • 暴力を制御しようとする節が見られる
  • 机を叩くだけで、人を叩かなくなった
  • 「あーーー」「かなしい」「くやしい」と言葉で表現できるようになった
  • しりとりをマスター
  • 会話のようなものができるようになった
  • 「かして」「いいよ」「ありがとう」の役割を完全マスター

お母さんの感動

「ようやく会話のようなものができた」

お母さんは嬉しくて泣いてしまいました。

「感情も言えるようになって、人間になってきた」

「会話をするのがとても楽しみ」

11月の記録には、こう書かれています:

「難しいものをしても、机を叩くだけで人を叩かなかった。『あーーー』『かなしい』『くやしい』と言っていた」

学校の先生にも「小学校3年生の時とはすごく成長した」と褒められました。

支援のポイント

叩いたときに、仕返しをしました。

「叩くと痛いよ」ということを教えるためです。

そうしたら、次からはなくなりました。

また、「心配だ」と繰り返すので、繰り返したときには「心配だ」と言わせるようにしました。

気持ちの練習になるからです。

暴力は、コントロールできるようになります。

時間はかかるけれど、確実に変わります。


タイプ⑥:言葉が少なくパニックになる女の子タイプ

Hちゃん(小1)|1年でパニック→ごねる程度に

お母さんの不安

「かんしゃくがひどい。言葉がない。友達とやりとりできない」

言葉が少ないから、気持ちを伝えられない。

嫌なことがあると、パニックになる。

落ち着きがなく、座っていられない。

「このまま学校でやっていけるのか…」

支援の内容

表現する言葉を増やしていく支援をしました。

気持ちの言葉を、少しずつ教えていきました。

「待つマツマツ待つ」と叫ぶときには、「大丈夫」と言葉を変えるように促しました。

いやなことがあると椅子から滑り落ちてひっくり返って笑い出す癖には、「それいやだ、やめて」と言葉で伝える練習をしました。

断れる力も育てていきました。「いや」「やめたい」と言える力です。

そして、顔を見て一緒に楽しむという共感を育てていきました。

変化の道のり

■ 開始時(幼稚園から)

  • かんしゃくがひどい
  • 言葉がない、落ち着きがない、座っていられない
  • 友達とやりとりできない
  • 感情表現の手段がない

■ 6か月後

  • 気持ちの言葉が少しずつ出てきた
  • 「待つマツマツ待つ」→「大丈夫」に言葉を変える練習
  • 手を叩く癖には、手を合わせてすりすりするように助言

■ 1年後

  • 2語文を言えるようになった
  • 気持ちの言葉を言える
  • 「いや」と言えた
  • どっちがいい?の質問にも答えられる
  • 選択できるようになった
  • Tシャツの色を選べた、好きな色を選べた

■ 1年3か月後

  • いやなことがあると椅子から滑り落ちて笑い出す
  • かんしゃくの時間が短くなった
  • 「いやだ、やめて」のお願いを続けたら、短くなった

■ 1年4か月後

  • パニックがなくなった
  • 「ごねる」程度に変化
  • 共感が育った
  • 顔を見て楽しめるようになった
  • 家でも、夢中になっているときに「大丈夫?」と言って笑ってほしいと思っている
  • 咳でむせていたら、ティッシュを持ってきてくれて「どうぞ」と言ってくれた
  • 今までは我関せずだったのに

支援のポイント

パニックがなくなって、ごねる。

それは、気持ちが整ってきた証拠です。

今、心を落ち着かせる経験、慰められる経験をすると、将来困りません。

「そっか、そっか」と気持ちをわかってあげる。

それだけで、ごねる時間も短くなっていきます。


タイプ⑦:中学生・不登校・攻撃行動タイプ

K君(中3)|噛む・かんしゃく→感情コントロール上手に

お母さんの不安

「中学生なのに、噛む。かんしゃく。不登校」

もう中学生なのに、気に入らないと噛みつく。

かんしゃくもひどい。学校にも行けない。

「この年齢で、この状態。もう無理かもしれない」

周りは「中学生になってこれは…」と冷たい目で見る。

支援の内容

甘えを育てる支援感情コントロールの方法を教える支援をしました。

年齢は関係ありません。

必要なのは、甘えと共感です。

気持ちを言葉で表現する方法を教えていきました。

怒りそうなときに、どうやって気持ちを落ち着かせるか。

具体的な方法を、一緒に練習していきました。

変化の道のり

■ 開始時

  • 噛む
  • かんしゃく
  • 不登校
  • 感情の爆発

■ 支援後

  • 怒らない、荒らげないようになった
  • 粘り強くなった
  • 気持ちも言えるようになった
  • 演技ができる、ジェスチャーゲームが得意
  • 冗談も言える
  • 相槌も打てる

■ 現在

  • 感情コントロールが上手になった
  • ちょっと気に入らないときに「がぶしていい?」(噛んでいい?)と言葉で表現
  • 実際には噛まない
  • 表現しながら気持ちをコントロールしている
  • とても理想的な形

エピソード

ポップコーンの味が違うこと(キャラメルを頼んだつもりがソルトだった)で怒ったことがあります。

でも、これは良い経験。

「言ったつもり」「伝えたつもり」は、よくあるトラブル。

それを経験して、伝え方を学んでいく。

脳トレパズルでも、難しくても「やめた」と怒らなくなりました。

自分でチェックして判断できるようになり、自分で間違いに気づけるようになりました。

支援のポイント

中学生でも、遅くありません。

必要なのは、「怒らない・責めない」関係性です。

本音をそのまま言っても大丈夫、危険はない。

そう思える関係が、感情コントロールを育てます。


タイプ⑧:脱走・落ち着きがないタイプ

R君(小6)|8か月で脱走→落ち着いて座れる子に

お母さんの不安

「気に入らないと脱走する。勝手に動く」

気に入らないことがあると、教室から脱走する。

座っていられない。勝手に動き回る。

お願いの言葉も言わない。

「授業中も落ち着かないと、学校から言われる」

支援の内容

お願いの言葉を教える支援気持ちの言葉を教える支援をしました。

「やって」「かして」から始め、「つらい」「かなしい」「くやしい」まで教えていきました。

そして、まね遊びを通して、リズムに合わせる力、身体をコントロールする力を育てていきました。

変化の道のり

■ 開始時

  • 気に入らないと脱走
  • 勝手に動く
  • お願いの言葉を言わない
  • 座っていられない

■ 1か月後

  • 学校の先生に「落ち着いたね」と言われた
  • 座っていられるようになった
  • たまに脱出して椅子で回ることはまだある
  • 「やって」「かして」とお願いが言えるようになってきた

■ 3か月後

  • 座っていられる
  • 言葉がだんだん増え、自発的に頼めるようになってきた

■ 6か月後

  • ずっと座っていられるようになった
  • まねもリズムに8割がた合わせられるようになった
  • 自発的に頼める
  • 細かいところも気にできるようになった

■ 8か月後

  • 立ち歩かなくなった
  • リズムに合わせてまねができる
  • やり直しも大丈夫になった
  • 「つらい」「かなしい」「くやしい」が言えるようになった

その後の成長

「かして、いいよ、ありがとう」の役割を完全マスター。

「いい?いいよ、ありがとう」もマスター。

お母さんは感激して、何度も「ありがとう」を言っていました。

「ようやく会話のようなものができた」

「感情も言えるようになって、人間になってきた」

学校でも「小学校3年生の時とはすごく成長した」と褒められました。

支援のポイント

脱走は、「困った」「嫌だ」「疲れた」のサインです。

その気持ちを言葉にする方法を教える。

そうすると、脱走しなくても気持ちを伝えられるようになります。


タイプ⑨:物に当たる・八つ当たりタイプ(保育園・幼児)

So君(保育園)|2か月で八つ当たり→挑戦できる子に

お母さんの不安

「うまくできないと、モノにあたる。頭突きや叩くなど八つ当たりをする」

できないことがあると、すぐにモノにあたる。

頭突きをしたり、叩いたり、八つ当たりをする。

「できる」へのこだわりが強くて、できないと荒れる。

「完璧主義すぎて、心配」

支援の内容

気持ちに焦点を当てる支援をしました。

親御さんは「できていた」に焦点を当てて慰めていましたが、それではなく気持ちに焦点を当てる

「悔しかったね」「つらかったね」と気持ちをわかる。

そして、「もうやめたい」「疲れた」と言葉で表現する方法を教えました。

「できる」ではなく、「挑戦できた」を褒める。

それが、八つ当たりを減らす道です。

変化の道のり

■ 開始時

  • うまくできないとモノにあたる
  • 頭突きや叩くなど八つ当たり
  • 「できる」へのこだわりが強い
  • できないとわざとできないやり方をしてごまかす

■ 1か月後

  • 少し落ち着いてきた
  • 「もうやめたい」と言葉で表現できるようになった
  • 「疲れた」と言えるようになった
  • まだうまくできないと八つ当たりはある

■ 2か月後

  • 挑戦できるようになった
  • アスレチックからジャンプでき、「楽しい」と言える
  • してみようという気持ちが出てきた
  • 「疲れたからゆるくして」と言えるようになった
  • まねもリズムを合わせられるようになってきた
  • 甘え上手になってきて、お母さんに寄り添うようになった

その後の成長

「甘え上手になってきましたね」と伝えると、お母さんも「最近、本当にそうですね」と実感していました。

まねの時にお母さんのほうをちらっと見て、褒めてほしそうにしている。

お母さんを求めている。甘え上手になってきている。

「ああ、つかれた」とつぶやくのがかわいい。

チャレンジ精神もついてきて、「してみる」と言う。

「きっとできると思う」とも言う。

支援のポイント

「できていた」ではなく、気持ちに焦点を当てて慰める。

「悔しかったね」「つらかったね」——それを言ってあげる。

それ以上荒れさせないように、という意識があると、かんしゃくや気持ちの発達に良くありません。

気持ちを出し切らせて、慰める。

それが、八つ当たりをなくす方法です。


タイプ別まとめ:うちの子はどのタイプ?

あなたのお子さんは、どのタイプに近いですか?

タイプ特徴改善の目安期間変化の傾向
怖がり・泣き叫ぶタイプすぐ怒り泣き叫ぶ、怖がりで挑戦できない6か月〜2年笑いに変えられるメンタルへ
暴言・暴力が激しいタイプ気に入らないと暴言・暴力、物を投げる6か月深呼吸しながら続けられる子へ
母子分離困難・不登校タイプ母子分離できない、学校に入れない、かんしゃく5か月登校できる、意見も言える子へ
言葉が少なくパニック型(幼児)嫌を表せない、オウム返し、かんしゃく5か月パニック→怒る表現へ、慰めると落ち着ける
言葉がなく暴力で表現するタイプ噛む・叩く、言葉がない1年〜3年言葉で表現、暴力をコントロールできる子へ
言葉が少なくパニック型(女の子)かんしゃく、言葉がない、友達とやりとりできない1年〜1年半パニック→ごねる程度に、共感が育つ
中学生・不登校・攻撃行動タイプ噛む、かんしゃく、不登校個人差あり感情コントロール上手に、気持ちも言える
脱走・落ち着きがないタイプ気に入らないと脱走、勝手に動く8か月座っていられる、気持ちの言葉が言える子へ
物に当たる・八つ当たりタイプ(幼児)うまくできないとモノにあたる、頭突き・叩く2か月挑戦できる、気持ちを言葉で表現できる子へ

かんしゃく改善の5つの段階

すべてのタイプに共通する、かんしゃく改善の段階です。

改善段階目安期間変化の特徴支援のポイント
第1段階1か月かんしゃくしながらも達成できる
「疲れた」「もうやめたい」と言葉が出始める
気持ちの言葉を教える
「疲れたね」「悔しいね」と代弁する
第2段階3か月暴力・物を投げる行為が減少
座っていられる時間が増える
暴力ではなく言葉で表現する方法を教える
「つらい」「悲しい」「悔しい」
第3段階6か月暴言がなくなる
深呼吸など自分で落ち着く方法を使える
感情コントロールの具体的な方法を教える
深呼吸、言葉で伝える
第4段階1年パニック→「ごねる」「怒る」程度に変化
気持ちの言葉で表現できる
慰められる経験を積む
「そっか、そっか」と共感する
第5段階2年〜かんしゃく完全消失
笑いに変えられるメンタル
健全な関係で接し続ける
人間対人間として向き合う

あなたのせいじゃない

かんしゃくは、しつけの問題じゃない。

母親が弱いからでもない。

気持ちを表現する手段がないから、かんしゃくになる。

それだけです。

言葉を教える。気持ちを代弁する。慰める。共感する。

それだけで、変わります。

時間はかかるかもしれない。

でも、確実に変わります。

ここに、9つの証拠があります。

一人で抱えなくていい。

一緒に背負う。

それが、私の発達支援です。

わたしたち「発達支援教室クローバー」は、子ども達の「4つの生きる力」を育てることにより、社会で「生きていく力」を養います。