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2026.08.19

「やって」しか言えない日々からの変化

「やって」しか言えない日々

① 最初の困りごと

言われれば挨拶もお願いもできる、素直なお子さんでした。

でも自発の言葉は少なく、便利な「やって」でほとんどを済ませようとする。
保護者の方は、家事が止まってしまい、「このままずっと、これだけなのでは」と不安になっていました。

② 何を観察したか

  • いつ:自分でできそうなことでも、すぐ「やって」が出る
  • 何の直後か:大人が動いてくれる経験が続いたあと、ことばが足りなくても通じたとき
  • 言葉:オウム返しはある。理解は追いつき始めている。「開けて」はわかるが、自分からは言いにくい
  • 環境:ことばの実況中継(動きを実況する)をすると、サインに言葉が乗りやすい

「できない子」ではなく、「一番楽なことばで通してきた子」に見えました。

③ 実際にした支援

  • 動きに合わせて、必要なやりとりをその場で浴びせる(ことばの実況中継)
  • 「やって」が来たら、正しいことばに言い換えてから通す(「あけて、だね」)
  • サインから言葉へ。「やって」を家でも練習し、マスターしたら次の言葉を足す
  • 断られる経験も入れる。ご機嫌でいられる関係を優先する

④ どう変わったか

1か月で「やって」に言葉が乗り、家でも多用するようになりました。

3〜4か月で自発のお願いが増え、言語の理解が伸びたと外部でも言われました。
その後、「あけて」ですべてを済ませようとする時期もありましたが、二語文のオウム返しや「加湿器付けて」など、場面に合った言葉も出てきました。

⑤ 親はどう変わったか

「なんでもやってで済ませる」を、怠けではなく学びの途中だと見られるようになりました。

正しいことばをのせる作業が、責めではなく練習だと分かると、声のかけ方が穏やかになりました。

⑥ 最後に

同じ「ことばが少ない」でも理由は一人ひとり違います。
この方法をすべてのお子さんに当てはめるものではありません。

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