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2026.10.18

甘え下手な子とは?お母さんに甘えたいのに甘えられない子の特徴

「お母さんのことは好きなはずなのに、あまり甘えてこない」

「離れると気にしているのに、そばに行くと知らん顔をする」

「抱っこしようとすると逃げるのに、お母さんがいなくなると探している」

そんな子がいます。

一見すると、

「一人で平気な子」

「甘えない子」

に見えるかもしれません。

でも中には、

甘えたくないのではなく、“甘え方が分からない”子

もいます。

今回は、そんな「甘え下手な子」について考えてみます。

甘えることも、一つのコミュニケーション

赤ちゃんや小さな子どもは、

泣く。

近づく。

手を伸ばす。

見つめる。

声を出す。

抱っこを求める。

などの方法で、

「来て」

「助けて」

「そばにいて」

という気持ちを伝えます。

そして大人がそれに応える。

このやり取りを何度も繰り返しながら、

子どもは、

「困ったときは人を頼っていい」

という経験を積んでいきます。

ところが、発達特性などによって、このやり取りが少し分かりにくい子もいます。

甘え下手な子に見られること

例えば、

・お母さんが離れると気にするのに、自分から追いかけない
・抱っこしてほしそうなのに、「抱っこ」と言わない
・困っていても助けを求めない
・そばに来るのに、すぐ離れていく
・お母さんを見ているのに、見ていないふりをする
・甘えたい場面で、ふざけたり怒ったりする
・一人でできないのに、「自分でやる」と強く拒否する

といった姿があります。

ただし、こうした行動だけで「愛着に問題がある」と判断することはできません。

大切なのは、

その行動の背景を考えることです。

理由① 甘え方そのものが分からない

子どもは自然に甘えるもの、と思われがちです。

でも実際には、

「助けて」

「一緒に来て」

「抱っこして」

「そばにいて」

と人に働きかけることも、コミュニケーションです。

言葉や身振りで人に要求することが難しい子では、

甘えたい気持ちがあっても、

どう伝えればいいのか分からない

ことがあります。

その結果、

泣く。

怒る。

物を投げる。

離れた場所から見ている。

といった別の行動になって現れることもあります。

理由② 人とのやり取りそのものが分かりにくい

発達特性のある子の中には、

相手の表情を見る。

自分から視線を送る。

相手の反応を待つ。

相手と気持ちを共有する。

といった双方向のやり取りに難しさがある子がいます。

この場合、

お母さんへの愛情がないのではありません。

人とのつながり方が少し分かりにくい

のかもしれません。

理由③ 感覚的に抱っこや接触が苦手

触られることが苦手。

急に抱きしめられるとびっくりする。

顔を近づけられるのが嫌。

そんな感覚特性がある子もいます。

この場合、

「抱っこを嫌がる=お母さんが嫌い」

ではありません。

触覚刺激が強すぎる可能性もあります。

その子が受け入れやすい距離や触れ方を探すことが必要です。

理由④「困っている」ことに自分で気づきにくい

自分の気持ちを言葉にすることが難しい子では、

「怖い」

「不安」

「寂しい」

「助けてほしい」

という自分の状態自体に気づきにくいことがあります。

すると、人に助けを求めるところまでつながりません。

まず、

「困ったね」

「ちょっと怖かった?」

「一緒にやってほしかった?」

と、大人が気持ちや状態に言葉を添えていくことが役立つことがあります。

大切なのは「もっと甘えさせる」ことではない

甘え下手に見えると、

「もっと抱っこしなきゃ」

「もっとくっつかなきゃ」

と思うかもしれません。

でも、大切なのは量ではありません。

子どもから出ている小さなサインに気づいて、応えること

です。

例えば、

こちらをちらっと見る。

近くに座る。

物を持ってくる。

小さな声を出す。

手を伸ばす。

これも、

「一緒にいて」

「見て」

「助けて」

というサインかもしれません。

家庭でできること① 子どものそばにいる

無理に抱っこする必要はありません。

子どもが遊んでいる横に座る。

同じものを見る。

子どもの行動に言葉を添える。

まずは、

「この人と一緒にいても大丈夫」

という経験を増やします。

家庭でできること② 小さな要求にすぐ応える

指差し。

視線。

手を引く。

小さな発声。

こうしたサインが出たら、

「これ?」

「やってほしい?」

と応えます。

子どもにとって、

「伝えたら分かってもらえた」

という経験になります。

家庭でできること③ 甘えるための言葉を教える

「やって」

「来て」

「一緒に」

「手伝って」

「抱っこ」

など、

その子が使える方法で教えます。

言葉でなくても、

サインやカードでも構いません。

人を頼る方法を持つことは、とても大切な生活スキルです。

甘えられることは、依存ではありません

子どもが安心して大人を頼れることは、

ずっと大人に依存させることではありません。

困ったときには人を頼り、

安心したらまた自分の世界を探索する。

こうした行き来が、自立の土台になります。

まとめ

「甘えてこない」

という行動だけを見て、

「お母さんへの愛着がない」

と考える必要はありません。

甘えたいけれど、

伝え方が分からない。

人とのやり取りが難しい。

感覚的に接触が苦手。

自分の気持ちに気づきにくい。

さまざまな理由があります。

大切なのは、

「甘えない子」と決めつけるのではなく、その子なりの「そばにいて」のサインを見つけることです。

発達支援教室クローバーでは、親子の実際のやり取りを見ながら、

「この子はどんな方法で人を求めているのか」

「どこでやり取りが途切れているのか」

「どんな関わりを増やすとよいのか」

を具体的に整理します。

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