お役立ち情報INFORMATION
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2023.12.13
発達支援と英語学習の是非
発達障害ある子って(とりわけ自閉症スペクトラムさん) 英語が好きだったりします。 英語のYouTubeからフレーズをコピーしたりして遊んでいます。 そこで、英語は早くからしたほうがいいのか?疑惑について考えてみました。 英語は早くに触れさせるべき?しないべき? 結論から申しますと、【わからない】です。 経験から言うと、関係ないかもしれないと思ってさえいます。 なぜならば、とくに自閉症スペクトラムの子どもたちは 勝手に英語を学んでいて、勝手に話す?というか口に出しています。 それもまた、うまかったりする! 日本語の習得はどうかというと、英語と同じように少しずつ進んでいます。 この状態をどう理解するかというと バイリンガルのようだととらえています。 バイリンガルは母国語が2つある感じになり、なかなか言語がまとまらず 7歳まで無言で過ごす子どもが多くいますが 7歳以降はまとまり、2つの言語をきちんと話します。 発達障害の子どもは、もともと言語を習得するのが下手な子が多いですが 同じような感じで習得していくように見えます。 おそらく、バイリンガルと同じように言葉を発するのは遅くなるのでしょう。 英語に触れさせるなら、どう育てたらいいか 私の考えでは、言葉の発語が遅くなると認識してさえおけばいいと思います。 そこを不安がらずに待つ、と。 英語も日本語も同じように刺激し続ければ、そのレベルは本人の言語習得のレベルに応じて 言葉を習得していくのではないかと考えています。 言葉は、生ものと言います。 言葉は、使わなければ習得できません。 言葉は、コミュニケーションの手段です。 ですから、言葉をたくさん浴びせていくことが、結局はどの言語でも必要なのです。 あなたを応援しています!
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2023.12.12
発達支援での絵本のおすすめ使用法
発達障害の子どもたちは、絵本を最初のうちは パラパラ びりびり かどちらかですよね。 そんなとき、次の使い方をするといいですよ! おすすめの絵本の使い方 ①パラパラするときには 高速で一緒にパラパラしつつ 絵に対応する言葉や 簡単な物語を言葉にしていきましょう。 それも難しいときには、本の音とかを言葉にしてあげましょう。 とにかく一緒に楽しむことが肝要です。 そのうちに言葉がちらほら出てくるかもです。 ②びりびりするとき びりびりとは、すなわち破ることです。 破るのも、手先の刺激になるし、音によって耳の刺激になるので したい遊びではあります。 でも、破られたくないですよね? そして、破らないということも教えたいですよね? そこで、できましたら 「絵本は破るのやめて!新聞紙にして。」 と新聞紙に変えて破らせるなどおすすめです。 そして、びりびりという音とか、感触や状態などを 楽しみながら言葉にしていきましょう。 同様に言葉が育っていきます。 絵本で遊ぶポイント 選ぶポイント 2,3語文くらいで簡単なストーリーのものを 何度も何度も読むとよいです。 あなたを応援しています!
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2023.12.10
手先が器用になるおすすめ遊び② 滑り台
怖がりサンでもできる遊びから順にご紹介します。 滑り台は体幹を育てるために有効です。 先日の記事、「手先を器用にする遊び①」のように 手先を器用にするには体幹の育ちが必要です。 今日は体幹を育てる、滑り台の遊び方についてお伝えします。 滑り台の遊び方 滑り台は、腰かけて滑るが普通の遊び方です。 しかし、それだけではもったいない! もっと体幹を育てられる遊び方があるのでお伝えしましょう。 ①滑り台を逆走 ②滑り台を高速で下降 ③滑り台を腹で滑る ④滑り台からのくぐる遊び ⑤滑り台しながら何かをキャッチやタッチ これらをすると、体幹はもちろん、いろーんな力が育ちます。 ぜひしてみてね!
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2023.12.04
暴力は減ったけどモノを投げる…それ大丈夫
ある子の経過です 叩く、頭突き、蹴る、で困っていました 気に入らないと、すぐに叩く、頭突き、蹴る、は当然! それもあまりにも早業で防げませんでした。 その子には、少しだけ痛みをわからせるため、ゆるーく仕返しをしました。 そして、同時に「それいや」「間違っている」「こうするといいよ」 という支援をしていきました。 叩く、頭突き、蹴るはほぼなくなりました! 人を傷つけることはほぼなくなりました。 でも、出てきたというのは、【モノを投げる】です。 モノを投げるのは、【怒り】の表現です。 ただただ、「怒ってるんだぞー」と言っているんですね。 だから、「怒れる」「腹が立つ」「むかつく」「くやしい」など表現を教えましょう。 他害する子は、他害するのがなくなるとモノに移行します。 だから成長ですね。 モノを投げなくする方法もあります、大丈夫 モノを投げるのも、怒りの表現なので 怒った時のコントロールや表現を教えたら、モノを投げなくなります。 そのあたりはまた詳しくお伝えしますね。
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2023.11.30
発達障害や発達に悩む子供たちへの支援法:楽しさの発見
発達障害があったり 発達障害がなくても発達が気になる そんな子どもたちの多くが「怖がり」「食わず嫌い」です。 専門用語で「新規不安」と言われる状態を指すかもしれません。 何かさせようとすると、泣くし 少し刺激しようと思っても逃げるし、泣くし そんな状態に困っていませんか? どう支援するか ちょっとだけ刺激するのがおすすめです。 できそうだなと思ったら、ちょっとだけ刺激して、「楽しい!」を引き出しましょう。 楽しい!を多く体験すると、だんだんとチャレンジできるようになってきます。 泣いたからといってひるまないことが大切です。 してみたら、楽しい やってみたら、できた 結果、安心だし安全だった。むしろ楽しい! という結果にしていきましょう。これが療育だと私は思います。 支援事例 怖がりで何もしたくない子 2歳 音楽に乗るのは嫌いじゃない。 そこを利用して、音楽に乗せながらバランスボールではねさせた。 最初はなく、下ろしてという。 でも、数回したのちに楽しいということがわかり 自ら寄ってくるようになった。 そのあと、初めての自発的な地面をけるジャンプが見られた。 まとめ ちょっとだけ刺激して 「楽しい!」を引き出しましょう。
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2023.11.29
発達障害 ADHDとは 発達支援
ADHDについて親御さんから質問がありました。 「うちの子、落ち着きがないとは感じないけれどADHDなのですか?」 「椅子には座っていられるらしいんですが、気になると走っては行きます」 という子どもの場合は・・・ADHDなのでしょうか? ADHDとは 簡単バージョン ①とにかく動き回る:ドーパミンが不足するため、動いたり食べたり、おしゃべりして出そうとする ②気になると目を奪われる、飛んでいく:衝動性が高いという。ワクワクするものに惹かれて見る、いってしまうなど。 ③何かしら忘れる:不注意。意識が次に行ってしまうため、忘れがち。 という特徴があります。 ちなみに、大人になると不注意が残りやすく、ものをどこに置いたのか、ものをどこに入れたのかわからなくなって仕事で困ることが多くあるようです。 https://youtu.be/Cj0aFUxkkMk https://youtu.be/ja6f_Od_N9k https://youtu.be/Cj0aFUxkkMk https://youtu.be/EJMf29jbLFQ https://youtu.be/cXd1oNnCQhw
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2023.11.28
言葉はないですが、ウォーリーを探しています「こんな姿が見られるなんて!」と親御さん
小学校1年生 自閉症 さいしょ 目が合わない 言葉がない(サインもない) やりとりできない 気に入らないと、自傷他害行為(頭突き、噛む) 奇声 1年後 サインでいろんなことを伝えられる=少しやり取りできる 目が合う 自傷他害行為がほぼなくなる 奇声なし ウォーリーを探している(楽しんでいる) いうことを理解し、指示に従える 行った支援 ①サインで欲求や意思を伝えられるように教える ②自傷他害の時に慰め、気持ちのコントロール方法と好ましい表現方法を教える ③学ぶ基礎力を様々な教材でつけた(ビジョントレーニング、ワーキングメモリ、手遊び)
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2023.11.27
1歳8か月児 自分の名前を発しました
2歳未満の1歳8か月児 はじめ 言葉がなく 目が合わなく やりとりできない 独り言はひたすら言っている とても怖がりで何もしようとせず泣きじゃくる 通って2か月 目は合う やりとりも少しできる(「やって」を少し自発) 怖がりは脱した様子 独り言は続行だが、その中に 自分の名前を言ったりする ほかの言葉を繰り返していたりする 行った支援 ①いろいろなものを触らせ、体験させ、楽しかった経験をさせていく ②子どもが体験したことを言語化していく ③「やって」を言わせる
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2023.11.20
手先が器用になるおすすめ遊び① バランスディスク
手先が器用になるには 体幹を育てることが必要です。 なぜなら、神経の発達は、 体幹→手先・足先 と方向が決まっているから!! だから、まずは体幹を鍛えるのです♡ おすすめの体感を鍛える遊び① 怖がりサンも大丈夫な遊びです。 バランスディスクに乗って遊ぶ バランスディスク 1 最初は、ぼこぼこ、つるつる、など感触を楽しみ、怖くないと慣れさせていく。 2 手だけ乗せる、足だけ乗せる、座ってみる、など少しずつバランスディスクの不安定さを楽しめる ように導く。 3 手を取りながらバランスディスクに立ってみる。 4 手を取りながら歩いてみる。 5 一人で歩く。 という経過をとりながら、だんだんとバランス力がついてきます。 バランスの力は体幹を育てます! これで、手先は器用になっていくでしょう。 あなたを応援しています!
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2023.11.16
ジョイントアテンションとは
ジョイント・アテンションとは、「自己 と他者が『並ぶ』関係をつくって、自分が関心をもったモノを他者と共同化し、同じものを並んで共に眺め る行為」(やまだ,2005)と定義されています。 「共同注意」と訳されています。 共同注意ができるということは、すなわち 子どもーモノー他人の「三項関係」ができるということです。言葉の発達に大きくかかわっています。 三項関係ができると、同じものを見て、同じように感じることが可能になり、言葉も習得しやすいです。 「あれは蝶々だね!」と言ったら、同じ蝶々を見て、ものと言葉を一致させて理解できますから。 逆に、三項関係ができていないころに言葉を教えようと思うと 「蝶々だね」と言ったとき、子どもが草に目をやっていると、冗談のようですが草が「蝶々」と認識してしまうということがあるようです。 ですから、言葉を伸ばしたいならば、最初にジョイントアテンションをできるようにがんばりましょう。 どうがばるかというと、一緒に楽しく遊ぶこと、ちょっかいを出して楽しいって思ってもらうことです。一緒に遊ぶとおのずとジョイントアテンションは育ってきます。 先日も、目が合うなぁ、同じものを見れるなぁと思っていたら、ご自宅で「パパ」とはっきりと言ったそうです。 一緒に遊ぶの、大切です! コツはレッスンで教えますね。